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単行本で読んだ。
装画は文庫と同じ。 通りの窪みにあって誰も存在に気付かないような小さなアーケードのお店を、 主人公の女の子の目線で1つつづ紹介する短編集と思いきや。 誰かが使ったアンティークのレースを使って、 死者のための衣装を作り続けるおばあさん。 息子のことを思って、義眼屋に通う女性。 百科事典を最初から読んでいた亡き少女の父親。 そうやって、おとぎ話みたいに短編集は進んでいくけれど、 主人公の少女にまつわる描写に不思議な部分が増えていって。 でも、私には結局少女が何者なのかがわからなかった。 わかるようなものじゃないのだけど、すっきりしないのは好きじゃない。 お話自体は好きなのが多かった。 遺髪を使ってレースを編むという話は、モチーフの衝撃含めて結構好き。
単行本でよみました。
装画は会田誠さんの「たまゆら」 墨田栞(シオちゃん)の私という視点で語られる、 彼氏であり主人公である紙川さんのお話。 私が紙川さんを主人公だと言っているからそうなだけで、 主人公は栞、というか、栞が語る私のことと感じた。 紙川さんはいたって普通の人だったように思う。 そこへ、戸籍・性別などを普段から考えている私の視線が入ることで、 普通が「普通」となる。 最終的に、私は戸籍を親から抜いて、独立した戸籍を持つ。 相手の人ではなく、相手の人との関係性へ注目。 自分のことを好きな人しか好きにならない。 さみしい。 なんとなく、私も考えているようなことだけど、 私は人とのかかわりの中で、実践的にこれをしたことがない。 それ以前の問題で、する必要がないから。 実際するかはわからないけど、めんどくさそうだなって思った。 また同じようなの読んじゃったな〜という感想、かな… 鈍感なわたくしにはこの程度の起伏だと、 面白くもなんともないのです。 なんとなく解決したのか?してないのか?ゆるゆる。みたいな雰囲気だと、 爽快感がないであります。 この本じゃなくて、私の最近の選択がよくない。
読んだのは単行本の方。
大型ショッピングセンターの化粧品売り場で、 アドバイザーとして働き始めた小宮山さんの話。 妹・友達・先輩との話。 アドバイザーという仕事について、 化粧とはなにかを考えながら、話が進んでいきます。 3人の他に、お客さん2人とマネージャー(男)も出てくるのか。 主人公が悩むとそれを解決するように出てくる感じ。 3人との関係も主人公の視点で描かれているだけで、 相手の掘り下げが欲しいなぁ〜むしろ主人公の気持ちもよくわからんって思ってるところに、 人物が増えて、いいことして去っていくので、なんだかなー。 主人公の気持ちがよくわからんってなってるのに、 やたらミズキの発した「世界征服」という言葉に対する疑問がやたら書かれてて、 まぁ、この世界征服って言葉に違和感を感じてもらわなければ話は進まないものねって思いつつ。 でも、いい歳した人が、化粧とかじゃなくて力で、 って気持ちを世界征服って言葉で表すしかなかったのかなんだかなー。 普通のことだと思うのよね〜。ただ、言葉の可笑しさで大げさになっているだけで。 もっと普通に、力で勝つっていうのを表現して、 そこにどう立ち向かうか?っていうのを言ってほしかったな〜。 ナチュラルメイクしたら解決!っておかしいやん。 仮面みたいなメイクってことはちょうバッチリメイクって理解してたんだけどちがうのかな? なんで、馬場さんになりたい人がノーメイクじゃなったんだろ? その矛盾が面白いところだと思ったんだけど。 おもしろいところだけきれいに書いて、 なんだか誰の気持ちもよくわからないまま終了してしまった。 小宮山さんも誰の気持ちも正確にわかってなくて、 日常会う人の気持ちなんて誰もわかりませんよってことかもしれないけど。
家庭に問題がある子をめぐる短編集。
大人も出てくるのですが、学校の先生の果たす役割が大きいように思いました。 色々先生も大変だというのも描かれるのですが、 心身ともに大変な先生がやる気に目覚めて解決みたいな。 「たった、それだけ」にも先生の話が出てきたので混ざってる感想になった。 あと、大人も結局誰かの子どもであるので、 子どもの赦しに救われている部分が大きく。 それは、私も誰かの子どもだから、誰かの親になるのだから。 色々あるかもしれないけれども、いつか赦せるということなのか。 でも、赦しましょう・赦すしかないでしょうという風にも感じられ。 大人と子どもが入れ替わりながら、赦し赦されなのかなぁとか。 大人に向かって、きみはいい子って言ってるのかな?とか浅はかな深読み。 私の男もたった、それだけも昨晩のカレー〜も親と子の話だったので、 ぼんやりとそんなことを思いました。
どういう章立てになってるかわかんなくてちょっとづつ先のお話を読みながらだらだらと読了。
過去にさかのぼっていく形式ですので、楽しみはあまりなかったですが。 なんで花は結婚しようと思ったのかがいまいちわかんなかったり。 おとうさんの方はまぁわかったんだけど。 常識的に考えてまずいよなって加齢とともにわかってあがいてるってことかね。 最後の方で、愛さえあればたりないとこがあっても許されるって言葉があって。 あれは大きな分岐点だったんじゃなかろうか。 後味悪いし、カタルシスもないし、美しくもないしでした。
最近、短い話がつながってる系の話が好きです。
軽く読めて、ちょっとわくわくするから。 最終話の掘り下げがもちっと欲しかったけど、 読みやすくて楽しかったです。 ちょっと暗くなりそうになっても、暗くはならず。 私ならもっとうつ展開にしちゃいそうだもんね。 登場人物を大喧嘩させたり、大泣きさせたり。 |
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